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ポーセリンペインティングのメディウム、オイルの使い方について~ポーセリンアートの基礎知識~

こんにちは。

なが田カガリです。

 

ポーセリンペインティングで
使用するメディウムって
たくさん種類があって
使い方がよくわからない...

 

そんな風に思って、どれを選んでよいのか
お悩みの方に、

 

今回はポーセリンアートの
メディウム、オイルの使い方
あれこれをご紹介します。  

 

おすすめの使用用途などもご紹介しますので
ポーセラーツを楽しんでいる方にも
お役に立てる情報だと思います!

 

 是非、
最後まで読んでみてくださいね。  

 

 

ポーセリンアートの基礎知識~ポーセリンペインティングのメディウム、オイルの分類~

 技法に関係なく、
絵を描くときには それぞれのスタイルで
かならず必要になる溶剤がありますね。  

油絵では溶き油や樹脂溶液 乾燥促進剤や
艶出し用の ワニス(光沢を調整します)。  

アクリル絵の具や トールペイントにも
専用のメディウムがあります。  

それと同じで
ポーセリンペインティングでも
専用のオイルが不可欠です。  

今回はポーセリンアートで使用する
オイルのあれこれをご紹介します。  

ポーセラーツとポーセリンペインティングは
厳密に言うとちょっとだけ違うのですが
オイルに関しては 使用するものはほとんど同じです。 

もともと、 ポーセラーツは
ポーセリンアートをより身近に
楽しんでいただくことを目的として
生まれたクラフトなので

基本的には使用するオイルは同じです。  

では一体どんな種類があって どんな目的で使うのか?  
一つ一つ見ていきましょう。  

今回は主として
日本ヴォーグ社のキルンアート協会で
販売されているオイルと

陶画舎(現ウツワトエツケ)で
販売されているオイルの
使用方法と特徴をお伝えします。  

ポーセリンペインティングのオイルは
大きく分けると

 水溶性と油性 に分けられます。

(世の中、どんな液体でも 油性か水性しか無い気がしますがどうなんでしょう?)  

ではまず使用目的別にご紹介しますね。  

 

 

ポーセリンアートの基礎知識~ポーセリンペインティングの使用目的別メディウム、オイルの種類について①~

  ではまずは 絵の具を溶くためのメディウムから。

 

水溶性メディウム速乾性

水溶性メディウム遅乾性

水道水

 

水溶性メディウムを使用する場合、
基本はこの3種類をメインに使用します。  

「え?水道水?」と思われたと思いますが
実は絶対必要なんですよ。  

水彩絵の具で絵を描くときに
筆を洗いますよね?  

それと同じで筆を洗う時に使用したり
お水だけで絵の具を練ったり
することもあるんです。  

オイルと言っているのにちょっと変ですが(笑)(笑)  

水溶性メディウムは多くの場合
スポンジング(絵の具をスポンジで
ポンポンたたいて色を乗せる方法)
に使われますが  

私は好んで
ポートレートを 描くときにも使っています。  

では具体的に商品をご紹介します。  

 

水溶性メディウム速乾性

 

こちらは水溶性メディウム速乾性です。  

ポーセリンペインティングで使用する
絵の具は粉状なので

パレットの上に絵の具を出して
こちらのメディウムを数滴混ぜて
パレットナイフでペースト状に練ります。

 

miroom案内画像 絵の具の練り方
パレットの上で適度な硬さになるまで絵の具を練ります。

 

希釈する際に水を加えると
乾きがとても早くなりますが
そのままでも自然に乾燥します。  

急いでいるときは
ドライヤーで乾かしても大丈夫です。  

 

水溶性メディウム遅乾性

 

こちらは水溶性メディウム遅乾性です。  

使い方は速乾性と同じですが
名前の通り乾くのが遅いです。  

キルンアート協会で販売している
遅乾性メディウムは
実際にはほとんど乾かないので

私はポーセリンペインティングで
作品を制作する際には
ほとんどこのオイルで練った絵の具を使用します。  

なぜなら
数日たっても修正が可能なので
アイデアが湧かず、
作業が止まってしまっても
簡単に再開できるからです。  

こちらも水で希釈すると
遅乾性でありながらすぐに乾きます。  
また、筆を洗う際にも 水できれいに洗えます。  

しかし、
筆の中に水が残ったまま
絵の具を筆に含ませて 絵を描くと
お皿の上で 絵の具が弾いてしまうことがあるので要注意です。  

筆を洗った後は、
筆の中の水分を 十分にふき取り、
メディウムを含ませてから
絵の具を含ませるようにしましょう。  

また、キルンアート協会で購入できる
遅乾性メディウムは
そのまま使用する際に
ほとんど乾きませんが、  

ウツワトエツケ社の遅乾性は
本当にゆっくりですが乾きます。  

2つのメーカーで乾燥の速度が違うので
どちらを使うかは個人の好みの問題ですね。  

以上の2種類が水溶性の溶剤として
絵付をする際に使用します。  

実際には 水溶性メディウムを
メインに使用する ペインターさんは
油性メディウムを使用する方に比べて 少数派です。  

ロイヤルコペンハーゲンの流れをくむ
お教室に通われた方は
水溶性メディウムを使用していると思いますが 

筆を運ぶ際の滑らかさは
やはり油性の方が優れているように思います。  

ただ、
私も油性メディウムと水溶性メディウムの
両方使用していますが  

取り扱いは水溶性メディウムの方が
楽だと感じています。  

使用した筆は水で洗うだけなのと
匂いがほとんど無いこと、
仕上がりの艶が良いことなどが
理由に挙げられます。  

 

 

水道水の役割

水溶性メディウムを使用する際、
水道水は主に筆を洗う時に使用します。  

これは先ほども書いた通り、
水彩画で使う水と同じですね。  

そのほかに、
ガラス成分の多く含まれた 盛り材(フラッキス)を
水だけで溶いて 作品の上に塗布する方法があります。

 

   

 

これにより、
ツヤツヤで ぷるっぷるな仕上がりになったり、
塗布した上からガラスの粉を振りかけたり
面白い効果が期待できます。

 

水溶性メディウムソルベント

 

水溶性メディウムソルベント
水溶性メディウムソルベント

 

こちらは
水溶性メディウムソルベントです。

ソルベントは
水溶性メディウム速乾性に
ほんの1~2滴 足すことで、
乾燥を遅らせます。  

例えば、お皿の周り(リム)の全体に
スポンジでポンポンと絵の具をたたき、
均一でふんわりと色を乗せるとします。  

その際に、
筆で色を乗せると
どうしても筆の刷毛の跡が残り
ふんわりと均一には色が乗りません。  

そういう時にスポンジで
絵の具を軽くたたくと きれいに乗ります
イメージはステンシルですね。  

速乾性のメディウムでスポンジングをすると
長時間かけてポンポンしている間に
段々絵の具が乾いてきます。  

その乾燥を遅らせるために
練った絵の具にソルベントを 足すことで、
乾燥時間を 調整することができるのです。

(水溶性メディウム遅乾性で スポンジングする際には使用しません。)  

更に私は
ヨーロピアンスタイルの 絵付をする際、
絵の具を保存する時に
こちらのソルベントを足して
アクリルのコンテイナーに入れて
保存しています。  

そうすると
遅乾性の絵の具同様
長期間の保存が可能になります。  

時間と共に
メディウムと絵の具が多少分離しますが
再びパレット上で練ると元に戻ります。  

これについては以前、
アメーバブログで書いています。  

この記事はアクセス数が大変多く
読んでくださった方も
いらっしゃるかも しれませんね。  

保存の方法なども
詳しく説明しているので
リンクを貼っておきます。

↓↓↓よろしければクリックしてご一読ください。↓↓↓余った上絵の具捨てちゃうんですか?  

 

 

ポーセリンアートの基礎知識~ポーセリンペインティングの使用目的別オイルの種類について②~

  では次に
油性メディウムについて説明します。  

 

油性メディウムは大きく分けて  

溶き油…絵の具を溶き置きするためのオイル

描き油…溶き置きした絵の具を調整するオイル

調合油…溶き油と描き油の混合したオイル

バルサム…粘度が高くいので希釈して使用する

希釈液…粘度の高いオイルで溶いた絵の具を調整する

 

こちらも速乾性と遅乾性がありますが
油性なので筆は水では洗えません。

専用の筆洗い液やテレピンで洗います。  

油性メディウムや油性のオイルは匂いがあります。
また、揮発性のものが多いので火気厳禁です。

 

 

油性メディウム速乾性

 

 

ポーセリンペインティングで
多くのペインターさんが
主に使用しているのは
油性メディウム速乾性ですね。  

特に
ヨーロピアンスタイルの絵付けをされる方は
油性速乾性のオイルを使用する方が多いです。  

絵の具の練り方は
水溶性メディウムと同じです。  

絵の具は粉状なので
パレットの上に絵の具を出して
こちらのメディウムを数滴混ぜて
パレットナイフでペースト状に練ります。  

希釈する際にテレピンを加えると
乾きがとても早くなりますが
そのままでも自然に乾燥します。

急いでいるときは
ドライヤーで乾かしても大丈夫です。  

また、乾燥を遅らせたい場合は
ラベンダーオイルや丁子油
数滴足したり、
筆の先に少しだけつけて
筆の滑りをよくしますす。  

油性の絵付けには
1種類のオイルで描ける調合油と、
絵の具を固めに練って
希釈液で薄めて絵がく
バルサム油などがあります。  

速乾性の昔ながらのバルサムは
現在ではキルンアート協会でも
ウツワトエツケでも販売されていません。  

速乾性のバルサムは
彩色チャイナペインティング倶楽部
認定講師を通して購入できます。  

 

 

最も昔ながらのスタイルの絵付け方法で
マイセンのペインティングも
こちらと同様の絵付け方法です。
(体験したことがあります)  

こちらも順番に説明しますね。  

それにしても、

油性のオイルは種類が多く、
メーカーでも呼び方が違ったり
配合も企業秘密のところが多くて
わからないことも多いのです。  

なので、あまりこだわらず、
先生から勧められたオイルを使用するのが
一番良いんじゃないかなと思います。

 

 

油性オイル速乾性と合わせて使用する溶剤

 

ラベンダーオイル

まずはラベンダーオイルのご紹介。  

絵付で使用するラベンダーオイルは
アロマテラピーで使用するオイルとは違い、
ラベンダーウォーターとの
中間のような感じに近いです。  

非常に良い匂いなので 描きながら気持ちも癒されます。

 

シシリー・メアリー・パーカー ラベンダーの妖精
ラベンダーの香りや花は癒されますね。 (2018年陶板に絵付け)

 

希釈することで絵の具の乾燥を遅らせ、
筆運びが滑らかになります。  

また、金彩の時に使用する
金液の希釈や金油の代わりにも
使用ができます。

 

その他の希釈液

 

テレピン(ターペンタイン)と 丁子油です。

テレピンは油絵でも希釈に使用しますので
ご存じの方も多いかもしれません。  

丁子油は別名クローブオイルとも言います。
乾燥の順番は
テレピン→ラベンダーオイル→丁子油 の順に
ゆっくりになります。  

彩色チャイナペインティングでは
油性のバルサムで絵の具を溶き
テレピンで希釈して絵を描きます。  

更に乾燥を遅らせたい時には
丁子油を少し足します。  

このスタイルは古くからの
ヨーロピアンスタイルのやり方ですが
テレピンは揮発性が強く
粘膜に影響を及ぼす恐れもあるため
最近は調合油を使用するお教室が増えています。  

とは言え、

そんなに神経質になる必要もないのですが
アレルギー体質の方は使用を控え、
ラベンダーオイルを使用する方が
良いと思います。    

 

油性オイル遅乾性・不乾性

 

以前は速乾性のオイルをメインに
ラベンダーオイルやテレピンで
絵の具を希釈して 使用する
お教室が多かったのですが  

私の知るところ、
ここ最近は 油性オイルの遅乾性を
使用する方が増えてきました。  

速乾性オイルに遅乾性のオイルを混ぜた
調合オイルは1本で絵付けができるため

非常に便利で、
濃度も安定するので
初心者の方でも使いやすいオイルです。  

特に習い始めは筆の使い方や
筆圧の調節が難しいので
何度も絵をこすってしまいがちですが  

絵の具が中々乾かないのでヨレにくく、
きれいに仕上がるお手伝いをしてくれます。  

これから絵付を始めるのでしたら
おすすめのオイルと言えるでしょう。  

また、遅乾性とは少し違うのですが
溶き油というのがあります。  

こちらは不乾性、
つまり乾かないオイルです。

先にこちらのオイルで絵の具を溶き、
描き油で希釈して粘度を調整します。  

どちらかと言うと
溶き油の方がサラッとしていて
描き油の方は水飴状の粘度の高いオイルです。  

溶き油は専用のオイルが販売されていますが
実はとても身近なオイルで代用が可能です。  

ちょっと驚くかもしれませんが…
なんと、

ベビーオイル(流動パラフィン)や
ハーバリウムオイルが使えるんですよ!  
ちょっと意外ですよね。

そのほかにはミシン油や、
機械油なんかでも 代用できるんですって。  

ベビーオイルとハーバリウムオイルは
私も実際に使っていますので
使用は100%可能なのは保障できます。

ただ、不乾性とはいえ、
絵の具の色によっては乾いて
固まってしまいます。

特に、ピンク、ブラウン
グリーン系は固まりやすいので
溶き置くのには向きません。

油性のオイルで絵の具を溶く際は
注意した方が良いと思います。

そして、
ミシン油と機械油は聞いただけなので
保証はできません。
今度使ってみようかと目下思案中です。

 

ペンワークオイル

 

ペンワークオイルですが、
私の知る限り、
販売されているオイルはすべて油性です。  

その名の通り、
ペンワークに特化した
専用のオイルです。  

ペンワークオイルには
速乾性のオイルと
不乾性のオイルの2種類あります。  

 

両方使ってみた感想ですが、

私は速乾性のペンワークオイルの方が

使いやすいと感じます。  

 

おすすめは
キルンアート協会で販売されている
ライナーオイルですが、

揮発性のため匂いがきつく
苦手な人もいらっしゃると思います。  

普段の絵付けを
油性のオイルで 描いているのなら、
水溶性メディウム速乾性
ペンワークをするのもおすすめです。  

水溶性メディウム速乾性でしたら
匂いもなく、サラッとしているので
ペンワークにも向いています。  

ドライヤーで乾燥させると
すぐに乾くので その上から
油性のオイルで溶いた 絵の具で
絵を描くことができます。  

ライナーオイルは
油性の速乾性なので
ペンワークで描いた線を
ドライヤーで乾燥させると
すぐに水溶性メディウムで溶いた
絵の具で上から絵を描くことができます。  

不乾性のペンワークオイルを使用すると
乾燥しないので
一度焼成する必要があります。  

 

これも、
どのオイルを使用するのかは 好みの問題でしょう。

 

 

【まとめ】ポーセリンアートの基礎知識~ポーセリンペインティングで使用するメディウム、オイルについて

 

いかがでしたでしょうか。  

ポーセリンアートで使用する
メディウム、オイル、 希釈液について
書いてみました。  

 

以下、簡単にまとめると  

 

・ポーセリンペインティングで使用するオイルには 水溶性と油性がある。  

・ポーセリンペインティングで使用するオイルには 速乾性、遅乾性、不乾性がある。  

・ポーセリンペインティングで使用する油性オイルには 希釈してしようするもの 予め調合してあるものがある。  

・ポーセリンペインティングで使用するペンワークオイルには 速乾性と不乾性がある。
・水溶性メディウム速乾性で代用できる。

 

ということですね。

 

今回は
ポーセリンペインティングで使用する
オイルのお話でした。  

 

皆様の絵付けライフに
少しでもお役に立てたら 嬉しいです。  

 

また、
絵の具についても記事を書いていますので
こちらをご参照いただけますと幸いです。

 

ポーセリンペインティングで使用する絵の具は
油絵具やアクリル絵の具とは違うのですが
どんな成分でどうやって使うのでしょうか?
そんなことをあれこれ書いています。 

 

 

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ぜひ、ご一読くださいませ。  

ではでは。