ブログ電気炉について

 電気炉を買ったらやるべき下準備~ポーセリンアートの基礎知識~

こんにちは。なが田カガリです。  


今回は 電気炉を買ったら最初に準備することは?
電気炉が故障したら?

 

についてお話していきます。  
電気炉を購入する際に 買ったらすぐに使えるんでしょ?
と思っている方が多いと思うのですが、
実はそうではなくて 焼成前の事前準備というのがあります。  

私自身色々ネットで調べてみたのですが、
事前準備についての記事が 見つけられませんでしたので
自分で書くことにしました。  
(既に4年前にアメブロで書いています。
その記事のリライトになりますが 自分の備忘録としても
今回改めて書き直すことにしました。)  

 

こちらのブログが初めての方も
わかりやすいように書きますので
どうぞ最後までお読みいただけたら嬉しいです。  

 

 

電気炉を買ったらやるべき下準備~ポーセリンアートの基礎知識~

  電気炉を買ったら、まず初めに 空焚きをするのですが
その前に焼成棚となる板に プライマーを施す作業があります。  

 

待ちに待った電気炉が届いたら すぐに焼成したいと思うのですが、
ちょっとだけ我慢です。  

 

大切なのは いきなり作品を焼かない ということですね。  
ではどういった作業をするのか、 写真を掲載して順番に説明します。  

 

 

電気炉が届いたら付属品を確認しましょう~ポーセリンアートの基礎知識~

  アートキルンSV1には付属品がついています。

電気炉
付属品

 

アース線、棚板を支える支柱 12㎝3本、6㎝3本、
ガス抜き栓2個。
空焚きの際にあらかじめ塗布するためのプライマー(粉状)

シェルフプライマー
粉状です

 

それから取扱説明書とDVD

電気炉
取扱説明書とDVD

 

棚板2枚、こちらは裏表があり、 刻印があるほうが裏です。

電気炉
棚板2枚。重いです。

 

特別に電気炉を置くためのスペースを設けている以外は
アース線がつなげられるコンセントって 家の中にはあまりないと思います。  

 

洗濯機を置くスペースとか、 電子レンジ用のキッチンの棚とかですよね。  
私も玄関ホールに電気炉を設置したので
アース線をつなげることができるコンセントはありません。  
ということでアース線は電気炉本体に繋ぎましたが、
そのままブラブラさせている状態で4年間使用しています。  

電気炉
アース線は繋がず4年使用しています

 

それではさっそく、 空焚きのための前準備に取り掛かりましょう。    
先ずは棚板にプライマーを塗るところからスタートします。
プライマーは粉状なので水を入れてよく攪拌します。
割合はプライマー1に対して水6の割合です。

電気炉
いちごミルクみたいでおいしそうです。この後紫に変化します。

 

いちごミルクみたいな 美味しそうな液体が出来上がりました。(食べたい…)
これが不思議なのですが 時間が経つと紫に変化します。

 

この変化した紫もパステルカラーできれいです。  
攪拌した液体はクリーム状ではなく、 結構シャバシャバしています。
これで大丈夫。  

 

さてそれではさっそく棚板に塗っていきましょう。
なるべくまんべんなく、 きれいに塗りたい気持ちが ムラムラと湧いてきます( ´艸`)

電気炉
棚板にプライマーを塗ります。

 

 自然乾燥でも良いのですが、
電気炉が届くのをほとんどの方は 待ち遠しかったと思うので、 ドライヤーで乾燥させます。    

電気炉
手前は乾燥しましたが奥の棚板はまだ濡れています。

 

棚板は初め、石のような色をしていましたが、
プライマーを塗って乾燥させると ほんのりとピンクになりました。  
2枚とも乾燥させたらさらに塗り重ねます。
さっきは横に塗ったので 今度は縦に塗ります。     2枚ともきれいに塗れました。   電気炉  

再びドライヤーで乾燥させます。 1回目よりも厚くなっているので 乾燥時間は長めに。  

電気炉
手前はまだ濡れていますが奥は乾燥させました。

 

3回目を塗ります。 以外にしつこく塗るんです(笑) そして乾燥させます。
乾燥時間はさらに長めにしましょう。       これで棚板の準備が整いました。  

電気炉
2枚とも乾燥させました。

 

これで準備完了です。 お窯に入れて1回目の空焚きを始めましょう。  
空焚きは合計2回行います。 1回目は500度。2回目は800度。  
空焚きする理由は電気炉の中の水分や 不純物を飛ばすことにあります。  
空焚きは棚板、支柱、焼成用の三角の棚と、
焼成に使用するものを全部空焚きします。  
電気炉の蓋を開けたところ。↓↓↓

電気炉
新品だから中もピカピカですね

 
新品の電気炉の炉内は白くてきれいですね。  

電気炉
コイル状の線が電熱線です。

 

ここに棚板をまず1枚。   電気炉  

 

出来れば6㎝の支柱を立てて、 その上に乗せた方が良いと思います。  
上下にまんべんなく熱が行き渡るようにするためです。  

 

先に置いた棚板に12㎝の支柱を立て、 もう一枚の棚板を乗せます。  
そして、一緒に購入した焼成ラック (三角の棚)も一緒に入れます。
焼成ラックは横に寝かさないと入りません。  

電気炉
焼成ラックは横にしてギリギリ入りました。

 

 

焼成ラックを購入した時に 必ず500度で空焚きしてくださいと書いてあります。   電気炉  

 

一緒に空焚きしてしまえばラクチンですね。  
焼成ラックも入れたら 本体の右側面にあるスイッチをオン。  
そのあとマイコンで基本設定をします。

電気炉
この数字は現在の炉内の温度です

 

 

スイッチをオンにすると 液晶画面に数字が点滅しています。
これは現在の炉内の温度です。 私の環境ではたいてい24度です。  
アートキルンSV1は標準プログラムが あらかじめセットされています。   電気炉    

 

マニュアルで色々操作をすることがありますが、
これまで標準セットで焼成して失敗したことが無いので
慣れるまでは標準設定で焼成しても大丈夫です。  

 

なんなら、 一生そのまま使い続けても問題ないと思います。  
ねらしの設定だけ、気になる方は変更すると良いかも。  
ねらしとは、設定の最高温度に達した時に そのままの温度をキープさせることです。

 

15分でねらし設定される方が多いかと思いますが それは標準で設定されています。  
慣れてきたら違うねらし時間も設定してみてください。  
話が逸れましたが、 1回目のプログラムは基本のAボタンを押して、 ↓↓↓のような表示が点滅したら 電気炉   電気炉  

500℃と書かれているボタン0を押します。

 

するとこんな風に 基本のAと温度の0が表示されます。 ↓↓↓

電気炉  

あとはスタートボタンを押してください。 運転ランプがついたら焼成スタートです。

  電気炉  

200℃まで炉内の温度が上がった時に 恐る恐る本体を触ってみました。

電気炉  

すると、全然熱くないどころか、 本体は冷たいまま。  
電気炉の中は既に高温で燃え滾っているのに すごい断熱力です。  

 

アートキルンSV1は本体底部に冷却ファンがついていて
表面と耐熱レンガの間の空間を冷やしてくれているので熱くないんです。  

 

さて、とりあえず、 空焚きがスタートすると 焼成が終わるまでは何もすることはありません。  
焼成は約12時間。冷却時間を含みます。
翌日ふたを開けるのをお楽しみにしていてくださいね。  

 

 

さてさて、翌日になりました(笑) 電気炉の中はどうなってるかな…   ジャジャーン

 

あら不思議。 プライマーはピンクがきれいな白に変わっていました。  
特にトラブルもなく無事に1回目の空焚きが終了です。
では早速、2回目の空焚きを始めましょう。

 

この時に注意して欲しいのは、 炉内が十分に冷えていることが大切です。  

 

40℃くらいなら問題ありませんが、
待ちきれなくて60℃、70℃と まだ炉内がホカホカなのに 次の焼成を始めてしまうと、
電熱線が傷む原因となり、 故障の原因となります。  
落ち着いて、 のんびり2回目の空焚きを始めてくださいね。  

 

さて、2回目の空焚きの温度は800℃です。  
ポーセラーツ作品を焼成予定の方でしたら、
これから最も多くこの温度設定をされると思います。

 

なので、2回目の空焚きはそのリハーサルのようなものですね。    
今度は炉内の温度が450℃になったら ガス抜き栓を閉めます。  
これも忘れがちですが エラーになることがあるので 忘れずにガス抜き栓を閉めましょう。  

 

余談ですが、アートキルンSV1は ガス抜き栓が2個開いています。  
昔の同機種はガス抜き栓は1か所でした。
それで問題なく焼成せていたそうですが、
先生によっては敢えて 電気炉のふたを少し開けて焼成し、
炉内の温度が450℃に達するのを 遅らせることをするそうです。  

 

私も真似してふたを少し開けて 炉内の温度上昇を遅くしてみましたが、
見事にエラーとなりました。  

 

機種の個々の癖もあるあもしれませんが、
私の電気炉はふたは開けない方が良いようです。 
ということで、
どうしても炉内の温度上昇を遅くしたいなら マニュアルで設定し、
メモリーボタンを押して 記憶させる方法を取りましょう。  

 

話を戻しますが初めて焼成する時って、 炉内の温度が450℃になるまで、
何時間かかるのかなんて、わかりませんよね。
そんな時にはアラームを設定します。  

 

ということで、 2回目の焼成の前にアラームをセットします。
一度セットすれば次回から 自動的に450℃になったら アラームでお知らせしてくれます。  
便利な機能なので、 頑張ってセットしてしまいましょう。  
まず、マイコンパネルの0と7を同時に長押しします。 (写真はDVDから)  

 

すると、AL 0と表示が出て点滅します。
 

AL(アラームの略)この状態は アラーム設定は0個ですよという意味ですので、
1のボタンを押して 1個目のアラームを設定します。
(ということは複数のアラーム設定ができるということですね。)  

次に【時間2】のボタンを押します。
それからブザーを鳴らしたい温度が450℃なので、 4 5 0 とボタンを押します。  
これで設定は終わりです。あら簡単!  

それではいよいよ800℃で 2回目の空焚きをしましょう。  
基本のAボタンを押してから 6のボタンを押します。  
それからスタートボタンを押せば 空焚きのスタートです。  

 

運転ランプがついていれば 無事にスタート出来ています。 
450℃まで炉内の温度が上昇した時に ちゃんとアラームが鳴りました。
時間にして、だいたい90分くらいです。  
ガス抜き栓をして、このまま放置でオーケーです。

   

あとは炉内の温度が800度になったら そのまま15分キープ(ねらし)自動設定状態です。  
その後は徐々に温度が下がっていき、
私の電気炉では炉内の温度が120℃まで下がると 【end】と表示されますが、
これも設定できるので、 もう少し温度が下がったところで 【end】と出るようにしても良いと思います。  

 

今度は冷却までに時間がかかります。
たっぷり15~18時間はかかりますので お茶飲んだり、
ご飯食べたり、 お風呂入ったりしてのんびり待ちましょう。  

 

朝起きたら空焚きが終了しているはずです!
サンタクロースが来てくれるくらい待ち遠しいですね(笑)(笑)  

 

 

さて、翌朝ワクワクしながらふたを開けました。 うん!無事に焼成完了していますね。  

電気炉  

それでは待ちに待った本焼成を始めましょう!

   

以上で電気炉を使用する前の下準備は終了です。
これからのキルンアートライフを愉しんでくださいね。

 

 

電気炉が故障したらどうするのですか?~ポーセリンアートの基礎知識~

 

さて、ウキウキしながら2回の空焚きを終え、 何年も寄り添ってくれた我が相棒の電気炉。  
使用頻度にもよりますが、 ある日突然、エラーが表示され、
温度が上がらなくなることがあります。  

 

まだ私の電気炉は故障したことはありませんが、
お友達の体験談やネットで検索してわかったことを簡単に記しておきますね。  
何かトラブルがあった時のお役に立てたら幸いです。

 

電気炉の故障については大体3種類のパターンがあります。

 

1.マイコンの故障
2.電熱線が切れたことによる温度上昇のエラー
3.コンセントプラグの焼け

 

どれも購入先に連絡をすると対応してもらえます。
しかしほとんどが保証期間が1年のため、 有償修理になる可能性が大きいです。  

 

部品の交換自体はそれほど高額ではなく、 キルンアート協会の場合、
電熱線の交換だと3000円前後のようですね。
機種によって壊れやすいなどがあります。  

 

私の使用しているアートキルンSV1は あまり故障したという話は聞いたことがありませんが、
ペインターズキルンSVは故障の話をよく聞きます。  
この2機種の違いは電熱線が外に出ているか、 炉内の壁の中に内蔵されているかですが、
この違いが故障頻度の違いになっているような 気がします。(カガリ調べ)  

 

アートキルンSV1は電熱線の故障であれば パーツ交換のみなので
自分でもできる範囲だと 電話で対応してくださった人がおっしゃっていました。  

 

しかし、炉壁の中に熱線があるペインターズキルンSVは 自分での修理は不可能です。
電気炉購入の際は後々のメンテナンスも 頭に入れて購入することをお勧めします。 

 

いずれにしても 頻繁に修理しなければならないようなら 買い替えも検討した方が良いかもしれません。 

 

私の友人は長らく 陶画舎で購入した電気炉を使用していました。  
ある日、焦げた匂いがして、びっくり。 原因は電気炉本体ではなく、
電気炉のコンセントを指していた 電源プラグを壁のコンセントが燃えていたそうです。  

 

この場合、電気炉の電源プラグの修理はもちろんですが、
壁のコンセントの修理も発生します。

 

しかもこの時は煙の出たコンセントだけではなく、
いくつか繋がっていたコンセントも駄目になってしまったそう。  

 

在宅の時のアクシデントだったので 事故には至りませんでしたが
留守中だったらと思うと怖いですね。  
元々設置して場所が洗面所近くだったそうで、
湿気も関係あるのかなーと言っていましたから、
湿気の籠らない場所を選ぶ方が良さそうです。  

 

また、私はまだ故障の経験がなく、 修理も頼んだことがありません。  
今回この記事を書くにあたり、 色々検索したところ、
とても内容の濃い良記事を見つけました。  

 

勝手ながらその方のリンクを貼らせていただきます。
万が一私の電気炉が故障したら、 この方のブログを参考にするかもしれないです。  
特にペインターズキルンSVの方は ご一読いただくと良いかもしれません

 

八王子・多摩♡働く女性を応援!Wワークのワーママが教えるポーセラーツサロン♡MIYABI  

 

 

まとめ。電気炉の下準備と故障した時の対処~ポーセリンアートの基礎知識~

 

いかがでしたか。   電気炉が届いたら

 

棚板にプライマーを塗る
1回目の空焚きは500℃で。
2回目の空焚きは800℃で。
450℃になった時にアラームが鳴るように設定しておく。
アラームが鳴ったらガス抜き栓を閉める

 

以上です。   待ちに待った電気炉が届いて、
あらかじめ決めていた場所に設置した時の あのトキメキは今も忘れられません。  

 

棚板にプライマーを塗ったり、 空焚きを2回もしなくてはならないなど、
すぐに本焼成をスタートできないのはもどかしいですが、
これからずーっと傍にいて、 相棒になってくれる大切な電気炉です。

 

最初のスタートも丁寧に手を掛けたいですよね。  
この記事が皆様のキルンアートライフに 少しでもお役に立てたらとてもうれしいです。  
そして、電気炉については 選び方などを書いた記事もあります。
そちらも合わせてご覧いただけると嬉しいです。  

 

ということで、長くなりましたが これで終わります。
ありがとうございました。

 

   電気炉ってなんですか?

電気炉ってどれを買えば良いんですか?