【キーパーソンは豊臣秀吉⁈】九州の陶磁器の産地と特徴の意外な繋がりとは



こんにちは。

神奈川県川崎市の上絵付け教室
アトリエセラン なが田カガリです。

今回は皆さんが良くご存じの
有名なやきものや
その周辺で製造されている陶磁器について

産地や特徴~九州編~をお伝えします。

 

九州のやきものとひとくちで言っても
実は意外な繋がりがあったり
きっかけが同じだったりと
いろいろな共通点が発見できます。

また、九州のやきものは
朝鮮にルーツがあることも意外でした。

 

あまりメジャーではないやきものでも
ものすごいポテンシャルの高いものがあったり、
実は長い歴史があったりと
今更ですが、私もその奥の深さに驚いています。

みなさまもきっと
ここを押さえておけば

陶器市やがらくた市などで
楽しめること間違いなしですよ。

 

そして、その前に予習編として
陶器と磁器の違いについても
書きました。

まだ読んでいない方は
ぜひご一読いただくと
この記事をよりご理解いただけるかと思います。

 

*合わせて読みたい*

 

この記事を書いている私は
・絵付け歴25年
・ポーセラーツ認定講師
・彩色チャイナペインティング本部講師
・ペット肖像画作家

で、香港と日本で陶芸教室に
4年ほど通っていたアマチュアの
陶芸愛好家で、
やきものの奥の深さに
びっくりと感動が止まらないひとです

 

それではさっそく本題に入りましょう。

 

九州の陶磁器の産地と特徴~キーワードは朝鮮出兵と茶の湯~

 

九州のやきものには
はっきりとしたきっかけや
繋がりがあります。

それは、

九州の多くの陶器は
豊臣秀吉朝鮮出兵文禄・慶長の役によって
朝鮮半島に出兵した秀吉の家臣である大名が

それぞれのお気に入りの陶工を
日本に連れ帰り
窯を開かせたことから始まっているということ。

そのなかでも

豊臣秀吉
朝鮮出兵(朝鮮出兵文禄・慶長の役)
千利休
小堀遠州

茶の湯
県境

がキーワードになります。
ほとんどのやきものの産地に
このキーワードが関係しているので
ちょっと、頭に入れておいてくださいね。

 

九州のやきものの産地と開窯のきっかけは?

九州の焼き物の産地10選
1. 有田焼(佐賀県)
2. 伊万里焼(佐賀県)
3. 波佐見焼(長崎県)
4. 唐津焼(佐賀県)
5. 小代(しょうだい)焼(熊本県)
6. 小石原焼(福岡県)
7. 小鹿田(おんだ)焼(大分県)
8. 高取焼(福岡県)
9. 上野(あがの)焼(福岡県)
10.  薩摩焼(鹿児島県)

陶器の製造は縄文時代から
すでに始まっていたことは
小学校の歴史の授業で習ったと思いますが、

磁器の製造中国が発祥とされていて、
そこから朝鮮半島へ伝わり、
その後、豊臣秀吉が朝鮮出兵
朝鮮出兵文禄・慶長の役)した際に
朝鮮の陶工を九州に連れ帰って来たことで
日本に伝わりました。

たまたま有田に質の良い
磁石(じせき)が見つかったことが
磁器製造の発展につながったようです。

日本には陶磁器製造が発展する
条件が備わっていたということなんですね。

このように
白くなめらかな肌が特徴の白磁の製造が
有田で始まったことにより

海外にも「伊万里」として輸出され、
日本のやきものは
世界的なスター!となりました。

また、秀吉は茶の湯が大好きだったので
大名は各々が連れ帰った陶工に
茶碗などの茶道具を作らせ
秀吉に献上しました。

作陶には茶人小堀遠州の指導を受けて
遠州好みの茶碗が多く焼かれました。

遠州が茶器を作るために選定した
全国七か所の窯元を
遠州七窯(志戸呂,膳所,上野,高取,朝日,古曽部,赤膚)といい、

これからご紹介する
高取焼・上野焼
遠州七窯のひとつです。

七つのうちの二つが
九州の窯元なんですよ。

このように九州のやきものの歴史は
豊臣秀吉と茶の湯と
切っても切れないものなのです。

九州の北部にやきものの産地が多いのも
陶磁器が朝鮮から渡ってきたもの
だからなんですね。

 

九州の陶磁器の産地と特徴~九州地方のやきもの10選

 

九州のやきものの産地は主に
北部の県境に集中しています。

県境で開窯されたことで
ちょっと面白いこともあります。

今回は
代表的な焼き物はもちろんのこと、
あまり知られていないやきものも
紹介しますね。

お気に入りや気になるやきものが
見つかりますように。

 

1.有田焼 2.伊万里焼~日本の磁器の発祥の地(佐賀県)

日本の磁器の発祥の地なんだよ

 

有田焼は染付け、
伊万里焼は真っ白な磁器肌に、
鮮やかな色とりどりの絵柄が華やかな
磁器製品です。

 

有田焼は染付という絵付け技法で描かれています。

 

有田焼・伊万里焼で使用される磁器粘土は
泉山陶石(せんざんとうせき)と呼ばれる粘土で、
豊臣秀吉が朝鮮から連れ帰って来た陶工が
この陶石を使って磁器製造を行いました。

伊万里焼とは江戸時代に
有田で焼かれた磁器が
伊万里港から出荷されていたため
すべて「伊万里」と呼ばれました。

この江戸時代の「伊万里」は
現在は「古伊万里」と呼ばれて
多くのファンを魅了しています。

明治以降、有田で焼かれるものは
すべて有田焼と呼び、

伊万里市の大川内山で作られるものが
伊万里焼と呼ばれています。

(参考書籍:ゼロからわかるやきもの入門

 

泉山磁石場 (国指定史跡)

現在はここでの採掘はほどんどなくなり、
天草陶石などを使って製造されているようですが
観光地として公開されているようなので
機会のある時に足を運ばれてはいかがでしょうか?

 

有田焼は素地が白くなめらかな肌触りが特徴で
上絵付やポーセラーツの教材としても
重用されています。

こんなカレー皿なら
創作意欲もあがりますね。

白いお皿は
自分の思う通りにデザインできるのが
なによりも魅力的です。

 

3.波佐見焼~現代的な絵柄で大人気の磁器(長崎県)

波佐見焼
出典:ふるさとチョイス

 

波佐見焼って、最近特に人気ですが
一昔前までは「有田焼」として
世の中に出回っていた磁器製品です。

有田焼は佐賀県のやきもので
波佐見焼は長崎県のやきものなので
一緒の名前なのは本来はちょっと
おかしいのですよね。

有田焼の有田町と波佐見焼の波佐見町は
隣り合う県境の町であることから
同じような扱いであったようです。

現在はHASAMIなどの名前で
可愛いマグカップや
小皿、箸置きなど、

若い人にも受け入れられるような
デザインを染付けという
絵付け技法で描いた商品が大人気です。

磁器製品はガラス質が多い素地のため
薄くて丈夫、吸水性もないため
湯飲みやマグカップなど
日常使いにも気軽に使えますね。さらに染付けは釉薬の下に絵を描く
下絵付けのため
食洗器で洗っても
絵柄が取れるなどもありません。
(金、銀彩は食洗器、レンジ不可)

お値段も手ごろなので
プレゼントにも最適。

今一番のおすすめ磁器と言えます。

波佐見焼の詳しい情報は

波佐見焼とは

こちらのサイトが詳しくて
わかりやすいと思います。

染付がメインの波佐見焼ですが、
磁器製品の良さを活かした
カラフルな製品も生まれています。

さわやかなレモン柄が可愛い
波佐見焼のマグカップも
暑い夏にぴったり!
身近なものから運気を上げていくと
風水を取り入れやすいですね。


今年のラッキーカラーのイエローが
可愛いレモン柄のマグカップ。 

風水を口から取り入れて
幸せを手に入れたい!

詳しくは↓↓↓

運気アップしたい!食器に風水を取り入れて幸せを手に入れよう

食器は身近にあって価格もお手頃。
風水のラッキーカラーを食器に取り入れて
運気をアップさせるのもいいですね。

 

4.唐津焼~茶人に愛された西日本の代表的なやきもの(佐賀県)

唐津焼
出典:家庭画報.com

渋い、鉄さびのような色、
温かみのある土の温もり、
唐津焼はつちものと言われる
粘土を成形して製造される陶器です。

同じ佐賀県の有田焼や伊万里焼のような
華やかなスター性はありませんが、

実は有田焼よりも歴史が古く
桃山時代から江戸初期にかけて
大量に作られていました。

当時の唐津焼は
大阪、京都にも販路を広げ
東日本の「せともの」に対して

「からつ」「からつもの」と言えば
やきものの代名詞だったくらい
メジャーだったそう。

そんな唐津焼の特徴は
土の味わいが深いこと。

素朴で力強い風合いと
朝鮮陶器の伝統を色濃く残していることです。

このわびさびの効いた唐津焼は
茶の湯の道具として
千利休の時代から
茶人に好まれています。

有田焼の人気に押され
一次は衰退の一途をたどっていましたが
中里無庵が古唐津の技法を復活させ
再び注目されるようになりました。

唐津焼には加飾技法が沢山あり、
鉄絵(鉄分を含む顔料で絵を描く技法)や
粉引き(白い泥で加飾すること)
三島(成形した器に彫を施してから白い泥をかける技法)
刷毛目(化粧土を刷毛で塗る技法)など
加飾技法の違いも楽しめます。

アマチュア陶芸愛好家のわたしは
三島、刷毛目が好きで
たたらと呼ばれる板状にした粘土に
印を押して化粧土をかけた作品を
良く作っていました( ´艸`)

唐津焼で使用される土は
砂目と呼ばれる粗い粒子の陶土、
粒子の細かい土など

採れる場所によって色も質も異なるので
その持ち味を活かすため
ほとんど手を加えません。

江戸時代中期以降衰退していた唐津焼ですが
近年は人気が再熱しています。

様々な焼き物をコレクションしている方や
ひととは違うものを欲しいという方には
是非とも手に取っていただきたい
上級者向けのやきものです。

 

5.小代焼~2003年に経済産業省指定伝統的工芸品に指定されました(熊本県)

小代焼
出典:荒尾市観光協会情報サイト

こちらのやきものは
初めて名前を聞く人も多いのではないでしょうか。

小代焼は400年前から
熊本県北部で焼き続けられてきた陶器です。

釉薬のかけ方に特徴があり
通常は1度で済ませる釉かけを
二重にかけます。

小代焼に使用される粘土は
鉄分が多く、焼成温度を高くする必要があるため
窯の中の置いた位置によっては
十分な焼成温度を得られず
生焼けになってしまうことがあったからのようです。

小代焼について
中川政七商店の読み物
のサイトが一番わかりやすいと思いますので
ご興味のあるかたは読んでみてください。

 

瑠璃色の地色と二重の釉掛けで
表れた白がなんとも美しいですよね。
同じ窯で焼成しても
条件によって表れる色が違うんですって。

6.小石原焼~とびかんなが生み出す規則的な模様が美しい(福岡県)

 

さて、この写真を見て
『小石原焼は知らないけどこの焼き物は見たことある』

と言う方は多いのではないでしょうか?

 

実は我が家にも同じお皿、ありました( ´艸`)
お刺身を盛るととても美味しそうに見えるので
気に入っている1枚なのですが

 

基本的にアマチュア陶芸愛好家程度の知識では
[どこのやきものなのか]まで
詳しいことはわかりませんでした。
小石原(こいしわら)焼は
私と同じように
見たことあるけどよく知らない
と言う人が多いやきものだと思いますが
福岡県の東峰村(とうほうむら)と言うところで
作られている陶器で
古くから伝統技法のとびかんな
伝承されているやきものです。

陶器は磁器とはまた違った
独特な装飾技法があります。
それは、釉薬で遊ぶと言うことだと
私は思うのですが、
小石原焼も成形した素地に
白い化粧土をかけ
規則的な彫りを施し、
生み出される造形を楽しみます。
焼きあがるまではどんな仕上がりになるのか
よくわからないのが
窯の魅力だったり、
釉薬の魅力だと思いますが、
小石原焼はこのように規則的に模様を入れる
とびかんな
化粧土が乾く前に刷毛で模様を入れる
刷毛目(はけめ)
が最も知られている製品ではないでしょうか。
とびかんなとはどんな技法なのか
こちらの動画が参考になると思います。
まるで魔法のように簡単に作り上げられていますが
熟練の技が光ります。
このあとご紹介する小鹿田(おんだ)焼も
とびかんなや刷毛目が装飾技法の主流です。
地図で見てみると
小石原焼と小鹿田焼は
製造産地が近いですね。
異動距離は24キロ。
車が一番簡単みたいで
35分ほどで行き来できるようです。
このくらいの距離なら
昔の人なら歩くのは楽でしょう。
勝手な想像ですが
陶工同士の往来があったのでしょうか?
「あ、それ面白いねー。
オレも作っちゃおー!」みたいな?
どうやら、それが…
小鹿焼の記事部分で少し触れていますので
読んでみてください。

深い藍色の釉薬に
雲が浮遊しているような
こんな作品もあるんですね。
近年は作家さんが各々の感性で
作陶し、新しい伝統を生み出しているのかもしれません。

 

7.小鹿田焼~独自の多様な加飾技法が見どころ(大分県)

 

 

小鹿田焼

 

先ほどご紹介した
小石原焼のとびかんなと
加飾技術は同じです。
先ほどご紹介した小石原焼と
装飾がよく似ていますよね?
それもそのはず、
小石原焼の陶工、柳瀬三右衛門
大分県の大鶴村(現在の大分県日田市)へ招いたことが
小鹿田焼の始まりなのだそうです。
県境の村どうし、
行き来はさほど大変ではなかったでしょう。
それなら、装飾技法が似ていることも
納得ですよね。
では、小鹿田焼と小石原焼を見分けるのは
どこをチェックすれば良いのでしょうか?
うーん。わたしにははっきりとした違いは
断定できないのですが、
小鹿田焼のとびかんなの方が
素朴で力強い気がします。
採取する土の違いもあるようで、
小鹿田焼の土の方が黒く、
そのため、化粧土との対比も
より際立つために力強さを感じるのかもしれません。
小鹿田焼の歴史は古く、300年続いています。
窯元は窯を開いた当時に
小石原村から招かれた
小石原焼の陶工の柳瀬家
資金を出した黒木家
土地を提供した坂本家の子孫が
弟子を取らず、
代々長子相続で技術を伝えてきました。
今も開窯当時からの技法を
柳瀬家、黒木家、坂本家の子孫が伝承しています。

1995年に小鹿田焼は重要無形文化財に指定されました。

 


 

趣のある パスタ皿。
和風スパゲッティが

さらにおいしく感じますね。
お刺身を個別盛りにするときにも
美味しさを際立たせてくれそうです。

 

8.高取焼~産地が点在。さらに同じ村に二つの産地って?(福岡県)

出典:amazon.co.jp
鉄分が多く、きめの細かい絹のような土が生み出す
繊細で力強い風合いが魅力の高取焼。

茶人小堀遠州の指導を受け
茶器の「綺麗さび」を追及した
遠州七窯の一つです。
豊臣秀吉の家臣である
黒田長政が朝鮮に出兵した際に
茶道が大好きな秀吉に献上するため、また
自分でも楽しむために
朝鮮から陶工を連れて帰ってきたことが
この地域での窯の始まりです。
開窯は1600年、同じ福岡県の
直方市鷹取山麓であったようですが
現在は、
福岡県直方市だけではなく、
福岡市早良区
朝倉郡東峰村と高取焼の名前の窯元は
数か所に点在しています。
「東峰村って、小石原焼じゃなかった?」
って思いました?
そうそう!
一つの村に産地がふたつ?なんですね。
多分なんだけど、
先ほどご紹介した小石原焼は
福岡県の伝統工芸品として
観光にも力を入れているので
観光客も多く
作陶の環境が整っています。
高取焼の伝統を守るためにも
東峰村で窯を開くことに
メリットがあったのかなーと
私は思うのですが、
どうでしょうか?
もしかしたらこんな理由で
高取焼は直方市以外の
福岡県朝倉郡東峰村大字小石原でも
生産されているのかもしれません。
また高取焼が
茶人小堀遠州の指導を受け
茶器の「綺麗さび」を追及した作陶など
遠州七窯の一つであることは
又は
を参照していただくのが一番良いと思います。
同じ東峰村の小石原焼の陰に隠れて
(と言ったら失礼ですが)
広く認知されているやきものではありませんが
高取焼鬼丸雪山窯では
様々なプロジェクトを立ち上げ
広く発信をしています。
また、単に器というだけではない
素晴らしい製品も
プロジェクトから誕生しています。
特筆すべきは
陶器のスピーカー。
出典:高取焼鬼丸雪山窯元
ガラスの真空管アンプは見たことあるけど
陶器でもスピーカーってできるんですね!
どんな音が鳴るのか
めっちゃ興味あります。
その他にも
私が欲しいなと思ったのは
こちらのコーヒードリッパー。

渋い赤茶がいかにもおいしいコーヒーを
ドリップしてくれそうな雰囲気。

コーヒー好きの人にプレゼントしたら
喜ばれそうですね。

いろいろな可能性を秘めている高取焼。
Amazonでも取扱数が少ないですが
ぜひ覚えておいていただきたいやきものです。

 

9.上野焼~遠州七窯のひとつ。薄くて軽い、多彩な釉薬が特徴(福岡県)

出典:上野焼協同組合

 

上野焼(あがのやき)も
茶の湯とは切っても切れない関係です。

千利休から教えを受けた
豊前小倉藩主の細川忠興

李朝の陶工・尊楷(ひ)が
出会ったことが
上野焼の始まりです。

なので上野焼は1602年の開窯当時から
茶陶として発展しました。

上野焼の特徴はなんと言っても
薄作りの陶肌と
多彩な釉薬のカラー。

釉薬の種類がほかに類を見ないほど
多彩なのだそうです。

上野焼はAmazonでも取り扱いが無いようですが、
現在13軒の窯元があるようなので

リンクを貼っておきますね。

上野焼窯元紹介

上野焼にご興味を持った方に
良いご縁がありますように。

 

10.薩摩焼~黒もんと白もん?そう!用途が違うんです(鹿児島県)

出典:鹿児島県地域振興局

 

これまでご紹介してきたやきものは
ほどんどが九州北部の地域のものでしたが

今回の鹿児島県は唯一
九州南部で製造されるやきものです。

さて、こちらもキーワードは
朝鮮出兵(文禄・慶長の役)

豊臣秀吉の文禄・慶長の役に出兵した際に
薩摩藩主島津義弘が朝鮮人陶工80人を
薩摩に連れ帰ったことに始まります。

80人を連れ帰った船は合計3隻。
船は嵐で別々の場所に漂着し
それぞれの場所に窯を開きました。

その3つの窯場が
苗代川系
堅野系
龍門司系
として今に続いています

(参考書籍:ゼロからわかるやきもの入門

薩摩焼には

白地の胎土に透明釉をかけた
白薩摩「白もん」

黒釉陶の
黒薩摩「黒もん」があります。

それぞれ土は違いがあり、
白もんはカオリンや陶石を多く含んだ
白土を用いますが
黒もんに用いられる土は鉄分が多く
黒い色になります。

苗代川系と堅野系は
白もん、黒もんの両方を焼いていますが
龍門司系は黒もんを焼いています。

 

白薩摩の特徴

出典:沈壽官窯

 

白薩摩は主に美山地区で焼かれた
藩主向けの御用窯で
豪華に施された絵付けが特徴です。

焼成後に施された透明釉薬と素地の収集率の違いから
貫入(細かいひび割れ)が生まれます。

薩摩では火山灰がもたらす鉄分を多く含んだ
黒土は豊富にありましたが
白土は貴重品だったため

薩摩藩主島津家とその周辺の者しか
使うことが許されていませんでした。

白薩摩はパリ万博にも出品され、
その後SATSUMAとして
海外へも輸出されていました。

京都から輸出されたものは「京薩摩」
横浜から輸出されたものは「横浜薩摩」
と言うそうです。

 

自分へのご褒美に♪
こんな贅沢な白薩摩のカップはいかが?
↓↓↓

でもやっぱり薩摩と言えば
焼酎かなー?
ということで
こんな素敵な焼酎ボトルはいかがですか?
↓↓↓

さらに「白薩摩」で
こんなすごいやきものがあるのをご存じですか?
出典:薩摩焼窯元 南楓山

籠目透し彫

と言うのですがこの緻密さ、
日本人の匠の技ですね。
私もテーブルウェアフェスティバルで
実物を拝見したことがあるのですが

その素晴らしい手仕事に感動して
長い時間立ち止まり見惚れていました。

籠目透し彫は茶道の香炉として
作られていたようです。

薩摩焼窯元 南楓山

のサイトに製造方法などありますので
よかったらご覧ください。

 

黒薩摩の特徴

出典:沈壽官窯

 

桜島の噴火で多くの火山灰が降り注ぐ鹿児島は
鉄分を多く含む土は豊富にあったため
庶民の日用品としての陶器である
黒薩摩が盛んに焼かれました。

黒薩摩は焼き上がりの素地の上に
更に黒釉をかけ、
素朴で力強い風合いが魅力です。

蛇蝎釉(だかつぐすり)や
鮫肌などを釉薬の調合により生み出し
多彩で多様性に富んだやきものです。

芋焼酎が有名な鹿児島では
「いかにおいしく焼酎を飲むか」は
大きな問題。

そのための酒器
土瓶型の「黒茶家(くろじょか)」は
見たことがある方もいるのでは?

 

出典:沈壽官窯

薩摩焼窯元で最も有名な
沈壽官窯。

公式オンラインショップもあります。


まとめ~九州のやきものの発展は朝鮮出兵がきっかけでした

いかがでしたか?

今回は九州のやきものの産地と特徴について
10選をお送りしました。

九州と言えば火山活動が盛んな地方という
印象が強いですが、
焼き物に適した良質な土の産地でもあるのは

火山の噴火で堆積した花崗岩や泥が
長い年月を経て良質な磁土や粘土になったからでしょうか。

火山の噴火は恐ろしいものですが
温泉が湧いたり、
美しい鉱石を生み出してたりもします。

地球からの贈り物が
このような素晴らしい芸術作品を
生み出してくれているのですね。

今回ご紹介したほとんどの産地が
豊臣秀吉の朝鮮出兵により
家臣たちが陶工を日本に連れ帰ってきたことが
きっかけでした。

そして、茶の湯のための茶道具を
作陶させたり、海外に輸出したりと
九州の大切な産業となっていました。

ここで簡単に
各地のやきものの特徴をまとめてみます。

 

九州の焼き物の産地10選
1. 有田焼(佐賀県)…白磁に染付け
2. 伊万里焼(佐賀県)…白磁に色絵付け
3. 波佐見焼(長崎県)…少し前まで有田焼と一緒にされていた。白磁に染付けが基本。
4. 唐津焼(佐賀県)…歴史が古く西日本の代表的なやきものだった陶器。
5. 小代(しょうだい)焼(熊本県)…釉薬を二重にかけて窯変を楽しむ陶器
6. 小石原焼(福岡県)…とびかんなと言う加飾技法が有名な陶器
7. 小鹿田(おんだ)焼(大分県)…小石原焼の陶工が招致されて伝承されている陶器。
8. 高取焼(福岡県)…遠州七窯のひとつで繊細で力強い風合いが魅力の陶器。
9. 上野(あがの)焼(福岡県)…薄くて軽い、様々な釉薬を使ったカラフルな陶器
10.  薩摩焼(鹿児島県)…白と黒ではっきり使い分けされている白磁と陶器。

簡単なまとめですが
それぞれの特徴や地域の関係性など
調べてみると面白いことが沢山わかりました。

また、九州のやきものは
朝鮮にルーツがあることも意外でしたね。

今回ご紹介した焼き物に興味を持っていただき、
ご自身の逸品が見つかるきっかけになると
嬉しいです。

 

それではまた~

またねー

 

お友達になってね💗