ミニチュアダックスのリアルな描き方を動画で学ぼう【miroom】

こんにちは。

神奈川県川崎市の
磁器絵付け・ポーセラーツ教室
アトリエセラン なが田カガリです。

 

ワンちゃんが大好きな方、
絵を描くのが好きな方、

リアルな犬の絵を描いてみませんか?

 

色鉛筆や水彩画ではなく
ちょっと特別な感じのする
磁器に絵付けする技法での
リアルな犬の描きかたを
こちらでお披露目しています。

磁器に絵付けするのが初めての方も
是非、ご覧ください

 

今回は
ミニチュアダックスのリアルな描き方を
miroomの動画で学ぼうの第3回です。

これまで2回にわたって学んできたテクニックで
十分完成させることができます。

1回目の動画

 

2回目の動画
(サムネは同じですが内容は違います)

 

筆も平筆2本と、
面相筆1本しか使いません。

アトリエセラン
アトリエセラン筆は3本あれば大丈夫

 

作業自体は2回目のとほぼ同じです。
動画のレッスンは3回で終わりますが
もっと描きこみたい人は
どんどん描いてみてください。

第1回と第2回のレッスンの概要は
こちらからご覧いただけます。

 

この記事を書いている私は
・絵付け歴25年
・ポーセラーツ認定講師
・彩色チャイナペインティング本部講師
・ペット肖像画作家

で、初めて描いたペットの絵が
実家で飼っているミニチュアダックスだったひとです。

それではさっそく本題に入りましょう。

 

目次

ミニチュアダックスのリアルな描き方を動画で学ぼう

 

使用する材料とお道具類は
前回までとほとんどおなじです。

 

使用する絵の具は以下の通り。

  • ベリーブラック
  • ブラック
  • 黒煤竹
  • バーントアンバー
  • ローシェンナ
  • バーントシェンナ
  • 金茶又はオーカー
  • プレミアムカラーライトキャメル
  • イエローオレンジ
  • ホワイト

 

作業に入る前に必ずやること。

さて、絵の具も準備できたし、
早速始めよう~と思いますが

その前に、できれば必ず
やってほしいことがあります。

 

焼成して絵の具がしっかりと
タイルに焼き付いた状態は
触ると少しボコボコしていたり、
ザラザラしていませんか?

そのままで上から描いてしまうと
絵の具のノリが悪かったり、
絵の具がザラザラしている面に引っかかって
絵の具溜まりができてしまいます。

 

このまま焼成すると
そこだけ濃い色になったり
見た目が良くないので
先に紙やすりで表面を
軽く撫でてスムーズな手触りにしておきます。

 

 

このときかならず
お水を付けて撫でてくださいね。

そして表面を洗い流すか
良く拭いてきれいにしたら
作業開始です。

 

毛並みの描き方

毛並みの描き方は前回と同じです。
写真をよく見て毛の流れに沿って
入れていきます。

それだけで筆の質感が
毛並みの表現を助けてくれます。

 

顔の中心から描き始めます。

 

これも毎回同じですが、
色を乗せる時には
顔の中心から外に向かって
色を広げていきます。

てっぺんの一番あかるいところ、
この子の場合はおでこ、頭頂部ですが
そこに早い段階では色をいれません。

 

そして平筆をつかって
ワンちゃんの毛の流れに沿って
絵の具を広げていってください。

光は向かって左から差し込んでいます。
なので右側に濃い色が入るように
意識して描いてくださいね。

 

バーントシェンナと
バーントアンバーを中心に
入れましょう。

あらかじめ入れた方が良い場所
まだ入れなくて良い場所があるので
そのあたりはmiroomの動画
確認してくださいね。

 

全体に色が入りましたか?
それでは次の工程に移りましょう。

 

毛並みを描いていきます。

 

筆で毛の流れに沿って
撫でながら毛並みを作っていきましょう。

その前に一度
筆を水で洗ってください。

 

そして、筆が少し
カサカサした感じにします。

これも同じで、
眉間のあたりから
外に向かって撫でながら広げます。

筆の圧が大切なポイント

筆の圧は本当にやさしく。
耳かきの先端のふわふわで
撫でられているくらいの圧で大丈夫です。

 

 

絵の具が濃すぎると感じたら
色を抜きながら広げます。
だんだんそれっぽくなってきました!

 

 

だんだん細かい部分を描き入れていくので
ここで筆をチェンジします。

少し細い598番の筆で描いていきます。

 

 

目の周りや耳の影などは
細い筆の方が描きやすいです。

筆も使っていくと
自分の使いやすい筆がわかってきます。

 

描きやすいと感じる筆が見つかったら
それを主に使って描く、
というスタイルでいいですよ。

 

強く抜きたいところにはゴムピックを使う

明るいところの色を
しっかりと抜くのに
絵の具の溜まりができにくいのは
綿棒や、乾いた筆ですが

綿棒は先が丸いし、
筆はちょっとコントロールが難しいというひとは
ゴムピックで抜いてください。

 

 

ゴムピックだと絵の具が脇に寄るので
溜まりができますが、
動物の毛の場合は

逆にそれが明るいところと暗いところを
表現してくれるので
積極的に取り入れても大丈夫です。

しっかり抜いても下には
前回までに入れた色があるので
怖がらずに抜いてしまって大丈夫です。

抜きすぎちゃったらまた入れればオーケーです。

 

顔全体の色味を調節する

 

それでは
顔全体の色味を調節していきましょう。

 

耳の毛並みを表現する

 

耳の毛は特に明るい部分が明確になっています。
一番明るい毛の束を
ゴムピックで抜くと
強弱が生まれて良い感じになります。

ここはスポンジではたたかず、
絵の具の溜まりを活かした表現をします。

 

特に、お顔と耳の間の影は
しっかり入れていきます。

黒煤竹とブラックを
ブラシミキシングして
耳の影をしっかり入れます。

 

 

ここは思い切って暗くしたいのですが、
濃い色を入れるってちょっと怖い。
そう思われると思いますので

今回うまく入れられなかったら
3回目の焼成のあとに
もう一度色を入れてみてください。

 

焼成は4回くらいまでで完成させると
割れるなどの事故もなく
綺麗に仕上がります。

 

耳の毛にメリハリをつける

 

耳の毛は光っている部分と
影になっている部分があります。

色を入れるのは
影の部分です。

 

影を入れることで
明るい毛色が浮き立ちます。

少し赤味のある色
バーントシェンナなどの色で
しっかりと入れていきます。

 

頭と目の周りを描く

今回のお写真は目の周りに
一番ピントが合っています。

それ以外のところは
少しピントが甘い表現をします。

 

フォーカルポイントをとらえて強弱をつける

 

一眼レフで撮影したような写真は
モチーフのある部分にピントを合わせ、
それ以外のところは
フォーカルポイントから遠くなるにいつれて
ピントがふんわりと甘くなっていきます。

 

今回は目の周りにフォーカルポイントがあるので
頭や耳の外側に向かって
色を薄くしていきます。

 

目の周りの色を抜いて明るくします。

 

目の周りに少し色が入り過ぎたので
まぶたの上のあたりの色を抜いて
明るさを表現します。

目の上は光が当たっている部分です。
球体の上の部分に光が当たっているイメージで
色を抜いていってください。

 

あまり変化を感じられなかったら
周りに色を入れて暗くし、
明るさを浮き立たせます。

全体に明るいところと
暗いところのメリハリがついたら
次の工程に進みましょう。

胸元の毛並みの表現のしかた

胸元は鼻先よりも奥にあるので
鼻の高さを表現するために
わざと毛並みをぼんやりさせます。

 

スポンジで毛並みをふんわりさせる

 

マズルの長いワンちゃんは
首、胸元に影が出ますね。
この写真の子もお口の周りの
胸元のあたりはしっかり色を入れて
影を作ってあげると
お鼻とお口が立体的になります。

 

 

しかし、ピント自体はぼんやりしているので
影を入れて、スポンジでぼかす

を繰り返します。
繰り返しているうちに
明るさがなくなってきたら
面相筆で明るい部分を抜きます。

 

鼻先と胸元の前後感を強調させる

バーントアンバーを使って
鼻先と胸元の境目を強調させます。

バーントアンバーは
胸元から鼻先に向かって
筆を動かします。

 

 

 

完成までは
色を入れる→抜く の繰り返しです。

 

 

絵の具を抜くと両端に
絵の具の溜まりができるのは
先ほども書きましたが、

溜まった絵の具をスポンジで叩く際に
絵の具が固いとたまった筋が消えません。

 

なのでこの作業をする時は
絵の具はほんの少し緩めが良いと思います。

ご自身がちょうどよいと思うところで
作業は終わりです。

 

難しい前足を描きます

 

お見本では前足をしっかりと描いていますが
実際に初めての方が描くには
少し難易度が高いので、

今回はうっすら
「このあたりに足があるっぽい」
レベルで描きます。

 

上級者はもちろん、
お写真を見本にして
しっかり描いてくださいね。

始めに爪を描いて、
足の丸みはバーントシェンナで
毛の流れに沿って、
上から下にはらうように描きます。

 

それから全体をぼかします。
外に向かうほどふんわりさせましょう。

背景に溶け込ませるくらい
ふんわりとさせて良いと思います。

 

しっぽに色を入れてたたきます。

メディウムを少し多めに含ませた筆で
バーントシェンナを取り
しっぽを軽く描きます。

そのあとにスポンジでたたき
ぼかします。

 

鼻を描く

鼻は黒い丸い塊のように描くと
とても不自然になるので
立体感と質感を表現することを心がけましょう。

 

鼻の輪郭を描くように描くのがポイント

黒煤竹で色を入れます。

ワンちゃんの鼻は
テーブルのように上が平で
そこから急角度で前に落ちています。

 

テーブル面は光が当たって明るく、
鼻の穴の見えるところは
影になっています。

平筆の左の角に黒を入れて
筆でグラデーションを作り、

 

鼻の輪郭を囲むように描いていきます。

 

鼻は結構難しいので
動画でよく描き方をチェックしてくださいね。

 

鼻の光っている部分を綿棒で抜く

写真を見ながら綿棒で
光っているところを抜きます。

 

ワンちゃんのお鼻はボコボコしているので
綿棒の先で少したたいて
それっぽく見えるようにします。

 

鼻の穴を描き入れます

面相筆を使って
黒で鼻の穴を描き入れます。

穴と鼻の境目が一番色が濃く
影になっているところです。

 

鼻の穴の境目を明るく抜きます。
今回は白い床からも反射があるので
鼻は全体的に明るめです。

 

目を描く

動物を描く時に
一番集中して欲しいのは
目を描く時です。

目の位置が1mmでもズレると
全然違う顔の子になってしまいます。

 

また、クレヨンで塗りつぶしたような
ぐるぐると描き入れるだけでは
目の丸さ、立体であることの表現が
難しくなります。

 

目の描き方は
犬の目と鼻の描き方
という動画がありますので

描き方がよくわからないという方は
始めにこちらの動画をご覧いただくと
立体の描き方がご理解いただけると思います。

 

目の光の入り方に注意しましょう。

今回は左から光が入っているので
目も瞳の左側が明るいです。

また、瞳の色も1色ではなく
様々な色が反射しています。

 

ベリーブラックで
平筆をスライドさせながら色を入れますが
ライトキャメルや黒煤竹なども使って
パーツを分解しながら
描き入れていくと上手くいきます。

 

綿棒で色を抜いて明るくする

光が一番強く当たっている部分の色を
綿棒で抜き、瞳孔はしっかりと
色を入れます。

ここまで描くとかなり
目らしくなります。

 

目の輪郭を取っていきます。

ワンちゃんて、結構目の周りに
くっきりとアイラインが入っていますよね。
(羨ましい)

 

特に上まぶたと
瞳の境目はくっきりしているので
面相筆を使ってしっかりと描き入れます。

下は結構黒いので
まつげを描くように黒い線を描きます。

 

白い絵の具を乗せて光を強調させます。

いよいよ目も仕上げの段階です。
最後に一番光の強いところに
白い絵の具をポンと乗せます。

 

白い絵の具を乗せると
光が協調されますが
焼成すると白は沈んでしまうので
それほど目立つことはありません。

目のうるうるした感じが
表現できるので
小型犬を描く時には入れるようにすると
可愛らしさが協調されます。

 

全体をチェックしてみる

最後に全体をチェックして
もっと協調したいところや
もう少し整えたいところがあれば
調整してください。

 

色味が似てしまったところなどに
イエローオレンジを足したり
明るくしたいところの色を
再度抜いたり、

 

ご自身の納得のいく形になるまで
微調整してください。

完成はご自分の判断で!

最後にひげを描きます。

細いゴムピックで抜いたり、
細い筆でサッと入れてください。

自身がない人は
省略してもいいですよ。

黒いひげは面相筆や
線描きの小筆でサッと入れます。

太く入り過ぎたと思った時は
ゴムピックで半分に削ります。

 

周りの汚れをふき取る

綺麗にお掃除するところまでが絵付けです。

水溶性メディウムで描いた人はお水で。
油性メディウムで描いた人は
アルコールで、
綺麗にお掃除してください。

 

まとめ

いかがでしたか?

リアルに描く動物は
目や鼻がポイントです。

特に目に命が入った瞬間は
本当にワクワクしますよね。

 

初めての方がリアルなワンちゃんを描くのは
0を1にする作業なので
根気が必要です。

でも1を10や100にするのは
それほど大変なことではありません。

 

今回のレッスンは
自転車のペダルの最初のひと漕ぎだと思って
しっかり前に踏み出してください。

以上で今回の描きかたレッスンは終わりです。

 

miroomの動画レッスンをご覧いただけると
さらに詳しくご理解いただけると思います。

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また、過去の動画の描きかたの説明は

miroom動画レッスン一覧

からもご覧いただけます。
面白そうだなと思ったら
ぜひ、動画レッスンもご覧ください。

 

また、お近くにお住いの方は
対面レッスンで
ペット肖像画を描いていただけます。

よろしければ
レッスンの詳細について
ご覧ください。

 

絵付けは難しそうという方には
色鉛筆画レッスンも行っています。

お気軽にLINEでお問合せ下さいね。

それでは今回は以上です。

ありがとうございました。

 

ぼっくん

またねー

 

 

お友達になってね💗