こんにちは。
神奈川県川崎市の
磁器絵付け・ポーセラーツ教室
アトリエセランなが田カガリです。
ポーセラーツのワークショップを開催すると
転写紙をどこに貼ればいいのかわかりません。
デザインが思い浮かばないです。
こんな風におっしゃって
初めの一歩が
なかなか踏み出せない方が多いのです。
皆様もご自身で
オリジナルのデザインを考える時に
どんなデザインにしようか?
迷うことってありませんか?
でも、たった3つのことだけ
取り入れたら
だれでもとても素敵な作品を
作ることができますよ。
今回はそんな方のために
簡単にデザインできて
見ていてもおさまりの良い
安定的なデザインが簡単にできるコツを
お伝えします。
どちらかというと
ポーセラーツや絵付けが
初体験という方向けの記事です。
ワークショップを開催される先生や
初参加のお客様にお役に立てると思いますので
よろしければ最後までご覧ください。
・ポーセラーツ認定講師
・彩色チャイナペインティング本部講師
・ペット肖像画作家
で、美術短大で
絵画とデザインの基礎を学んだひとです。
それではさっそく本題に入りましょう。
目次
絵付け・ポーセラーツで簡単にデザインできるコツは?
真っ白なお皿やマグカップを
目の前にしたとき
すぐにデザインが思い浮かぶひとって
もう天才だと思います!
ほとんどのひとは
白磁を手に取り、しばらくは
回してみたり、
ひっくり返してみたり、
デザインをどうしようか
あれこれと考えを巡らせてしまうものです。
そんな時はまず
3つだけ、考えてみましょう。
たった3つのことさえできれば
見栄えの良い素敵な作品を
作ることができます。
- 三角を意識する
- シンメトリーに配置する
- バラバラに散らす
たったこの3つを意識するだけで
そのあとは泉のように
デザインのアイデアが湧くようになりますよ。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
簡単にデザインをするコツ 1.三角を意識する
三角を意識すると
安定感の良いデザインになります。
これを少し難しい言葉でいうと
『三角構図』といいますが、
人間はそもそも三角形に
普段から無意識に接しているんですね。
例えば、富士山。
富士山は雄大な三角の形で
私たちを見守っています。
どっしりと構えた広大な裾野は
見ているだけで安心感を与えてくれます。
三角形はこのように
縦にしても横にしても三角なので
どの向きから見ても
どっしりとした安定感を
デザインに与えてくれます。
四角いお皿に絵付けをする時も
三角形を意識すると
簡単にデザインすることができますよ。
安定感があるのと同時に
おしゃれな感じも受けますよね。
このように三角形を意識すると
案外簡単にデザインが
思い浮かびます。
こちらは実際にワークショップを開催した際に
お客様に提供したデザインの一例です。
大きな三角形を形成するメインのところと
下の柄も三角形の中に収めることで
全体の調和が取れていますね。
こちらの柄の転写紙は
チンツと呼ばれるもので
包装紙のように全体的に切れ目がなく
柄が印刷されている転写紙です。
ここから三角形に見えるような位置を
切り取って貼り付けたり、
柄の一部を分解して
再構成することで
自分の思う通りの形にすることができます。
三角形はとても簡単に形成しやすいので
ぜひ、デザインに取り入れてみてください。
簡単にデザインをするコツ 2.シンメトリーに配置する
シンメトリーとは
左右対称という意味です。
インテリアにも多く取り入れられている配置で
シノワズリのインテリアでは
左右対称に飾るのが基本です。
シンメトリーは見る側が知覚する
重力の感覚と関係するといわれています。
「中心の力 美術における構図の研究」(1982)より
左右対称のデザインは見る者にとって
非常に安定した感覚をもたらします。
全体的な均整、
調和を感じられるデザインは
見るだけではなく
使う際にも安心できるので
おすすめのデザインといえます。
また、構造が単純なので
初心者さんでも
頭を悩ませることなく
取り入れることができます。
ワークショップなど
短時間で満足度の高い作品を作る際にも
とても取り入れやすいデザインですね。
この写真のデザインは
ちょっと簡単すぎますが
中心にポイントとなる柄を置いて
左右に線状の柄(ガーランド)を
配置することで万人受けする
デザインになります。
少し面白みには欠けますが
お花やリボンはシンメトリーのデザインを
構成しやすいので
ワークショップの参加者に喜ばれますね。
こちらのガラスドームも
リボンフレームを中心に
左右対称にアラベスク模様で
広がりを表現しています。
安定感のあるデザインは
飽きることがないので
長く楽しんでいただけます。
簡単にデザインをするコツ 3.バラバラに散らす
デパートの包装紙を思い出してください。
バラの模様が包装紙全部に
まんべんなく施されているのを
見たことがある方は多いと思います。
あんな風に全体に模様があっても
それが変だなとか思いませんよね?
白磁全体に可愛い模様が施されているデザインは
『可愛い』という感覚を人に与えます。
こちらは銀座のラデュレで
お茶をしたときに
サーブされたポット。
はっきりした色の蝶々ですが
全体に散らされた模様が
オリエンタル風味で
とても可愛らしいですね。
このように白磁全体に柄を散らすと
構図やデザインを考えこまずに
自由に転写紙を貼ることができるので
ワークショップなどでは
簡単に作業してもらえます。
とくにお子様にはこのスタイルは
シールをたくさん貼る楽しさを
満喫してもらえます。
なので
小学生くらいのお子様が参加される際には
可愛くて少し小さめの柄を用意しておくと
とても喜ばれると思います。
こんな風に自由に貼っても
さわやかで良いですよね!
まとめ。絵付け・ポーセラーツで簡単にデザインできるコツ
いかがでしたか?
『構図を考える。』
『デザインを考える。』
それぞれ難しく考えなくても
たった3つのことを実践するだけで
簡単に素敵な作品が作れることが
ご理解いただけたかと思います。
最後にポイントまとめますね。
1.三角を意識する。
こんな風に模様で三角を作ったり、
三角に余白を残したり、
意識の持って行き方で
雰囲気の違う作品が作れます。
2.シンメトリーに配置する
リム(お皿のヘリ)の装飾を
王冠を中心にシンメトリーに
施しました。
装飾としてのバランスがよく
安定していて豪華に見えます。
3.バラバラに散らす
一見バラバラに見える模様でも
同じテイストを貼ることで
統一感があり可愛い仕上がりになります。
大人も子供もデザインにこだわる必要がなく
自由に貼ることを楽しんでいただけます。
白磁全体に柄が付くので
豪華な印象も受けますね。
ということで今回は
たった3つのことだけ気を付ければ
素敵な作品が作れることを
お伝えしました。
絵付けやポーセラーツのデザインを
より簡単に考えていただけるような
きっかけになれば嬉しいです。
アトリエセランでは
このように
デザインの基礎や絵を描く時の基礎など
自身が専門に学んできたことを
わかりやすく皆様にお伝えしています。
絵心がないと思っている方でも
ポーセラーツで転写紙を思うままに
分解構成することで
自分だけのオリジナルの食器を作れます。
体験レッスンは常時受け付けておりますので
ぜひ一度、体験してみてくださいね。
また、レッスンのお問い合わせや
ご質問などもLINEにて受け付けております。
LINEでのお問い合わせはこちら
その他にも器の知識や
絵の知識など、ブログを書いているので
ブログ一覧からご覧いただけると嬉しいです。
ということで
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
またねー